こころのくすり

おはよう?

僕は教師なので「おはよう」を多用します。
僕のレポートで「感情の磁場」というのがでてくるのですが、
心理学的には「パーソナルスペース」のことを言おうとしています。
つまり、無断で入ってきて欲しくない場所。
「おはよう」というあいさつは、そこに入り込むスイッチです。
僕は、知らない子に対しては「おはようございます」としか、言いません。
「パーソナルスペース」に触れるつもりはないからです。
しかし、見知らぬ子に「おはよう」を使う場合もあります。
それは、生徒がさびしそうにしているとき。
あるいは、遅刻してきた生徒のように、誰かの共感を求めているとき。
言い訳を誰かに聞いて欲しいんです。
これは、学校に限らず、会社の中などである程度親しい人にも、
使えると思います。
逆に、親しくない部下に対して「おはよう」は「×」かな?
相手の「パーソナルスペース」を尊重する立場も、必要ですよね。
そう考えると「おはよう」を連呼する「親しくない上司」は、
空気を読むのが不得意な人。
そういう上司には、柔らかくツッコミを入れてくれる部下が、
気に入られているはずですよ。