12月からずっと逆子が直らず、逆子体操をしていましたが、
検診のたびに、逆子の診断でした。
1月18日(33週+2日)の検診の際、帝王切開の日程が宣告されます。
「2月16日か19日のどちらがいいか、決めておいてください」
それを聴いた妻が泣き崩れるのを見て、力になれないだろうかと思いました。
僕は「直す」ことにかけては、昔から異常な執念があります。
いろいろ調べてみて、自然分娩にこだわることも、
逆に危険であることも分かりました。
そのとき「水中でんぐり返し」についての、ヤフー知恵袋の記事を見ました。
そこで、プールに連れて行ったのですが、妻はカナヅチ。
そんなわけで、前の記事にあるような、ゆるめの動作を続けました。
全部で4回通ったのですが、同時に、赤ちゃんがよく動くようになりました。
2月1日(35週+2日)運命の日。
朝、妻がさわやかな顔をしていました。「直ったみたい」というのです。
そのことを主治医に告げると、どれどれ、と言って、
超音波映像のプローブを、下腹に当ててみました。
これまでは、そこに脚が見えたのですが、今回は、丸いものが見えました。
「おお、ほんとに直ってるね」
丸いものというのは、頭でした。逆子は直っていました。
前々日まで粘ってプールに行って、検査前日の夜中に、
赤ちゃんがするっと、動いたのです。
先生も助産師さんたちも、みんな喜んでくれました。
ところで、逆子というのは、たいていは自然に直るというのをどこかで見ました。
僕らの場合も、プールには行ったけれども、あえて理由をつければ、
それによって赤ちゃんが動けることに気づいて、自分でもどった。
そういうことだと思います。
だから、赤ちゃんに、まだ動けるということを、気づかせてあげること。
けっこう大きな赤ちゃんでも戻ることができたので、もう少し先でも、
可能性はあると、たくさんの人が言っています。
35週で、推定3083gの赤ちゃんが、逆子に気づいて自分から戻った記録でした。