日記

小さな魔法

恋・恋愛・愛情・・・・
こういう感情というのは、段階に別れていて、
それぞれ別のものと、考えていました。
でも、本当にそうなんでしょうか?
初めは大好きだったはずなのに、だんだん、
お互いに、魅力を感じなくなってしまう。
僕は、この状態が、自然な姿では、ないような気がするんです。
少なくとも、違うと信じたい。
人間とは、万物のうち最も、愛情にあふれる生き物なのでは?
恋愛というのは、「空気」のようなものと、書きました。
人間は、あまり記憶力が良くないので、
その恋愛の感情を、忘れてしまうのでしょう。
世界には、男と女の2種類がいて、
男と女の間にある「空気」が生まれて、
恋愛関係に、なっていますよね。
間違っていますか?
しかし、ふたりの間にそういう「空気」があったことを、
人間はすぐに忘れてしまうわけです。
「義務」とか「責任」でつながっているのだと思いこむ。
違います。
ふたりは、「恋愛」でつながっているんですよ。
それが、ふたりを結びつけた、自然の「ルール」だからです。
だけど、そんなルールは、すぐに忘れられてしまう。
それで、思いだす努力が必要なんです。
「人間には、新しい知識は必要でなく、思いだすことだけが重要」
そう書いてある本もありますが・・・・・・・
僕はその本にかなり動かされたのですが・・・・
全部が正しいと思いません。
ただ、思いだす努力は、必要だと思います。
空気をへだてた向こうに、お互いが存在することを、
認識するために、必ずしておかなくては、いけないこと。
それは、
「ちゃんとひげを剃って、お出かけのキスをする」
やってられないよ、時間ないよ、
僕も、ある時期、そう思いました。
ある日、妻に言われて、気がついたんです。
「今日は、何時に帰る?」
人によって、とらえ方は違うかもしれません。
「彼女が僕が帰るのを、待ち望んでくれているんだ」
僕は、そう考えました。
当たり前か・・・
遅くなるけど、ちゃんと帰ってくるよ、という約束のしるしに、
愛情の表現を欠かさないことにしました。
すると、妻は、微笑み返すより、方法がなくなります。
これは、ひとつの魔法なんだと思います。
人間というのは、そもそも、
愛情から生まれたんですよね。