「他人の振り見てわが振り直せ」
子ども向けの「かるた」に出てくる言葉ですが、
人から好かれるようになるのに、一番有効なのも、
人から好かれる人を、よく観察して真似ること。
しかし、これは意外に難しいことです。
他の人の「長所」を考え始めるとき、
逆に自信を失ってしまう場合があるのです。
「自己評価の維持」という基本的欲求からくるものですが、
それが、変化をさまたげる原因のひとつになっています。
逆に、自分への評価を上げるための言葉は、
ちまたにあふれています。
「ほーら、私のいった通りじゃない」
遠まわしに自分をほめてもらおうとする気持ち、
伝わってきませんか?
本当は、他の人から言って欲しいんですよね。
「あらー、あなたの言うとおりだったわね!!」
こっちの方が、一枚上手です。
「負けるが勝ち」、というじゃないですか。
「へー、あなたの言うとおりだった!!」
人気のある人を観察していると、意識してかしないでか、
人をほめる言葉も、かなり連発しています。
自然に学習して、自然に身についた・・・・
そういう環境にいたんでしょうね。
そういったポジティブな言葉を良く使う人の親も、
なんとなーく、同じような方向の人だなぁという、
雰囲気をもっています。
兄弟によって接し方が違うときもあるようですが・・・
それに対し、人からあまり好かれない人が、
人から好かれない理由は、案外簡単です。
(1)単純に暗くて、周囲の人がユウウツになる。
(2)ネガティブ思考で、周囲をどんよりさせてしまう。
(3)依頼心が強すぎて、周囲で面倒をみきれない。
(4)身勝手すぎて、周囲で処理しきれない。
・・・・・
ユウウツになってしまいますね。
何かをしてあげても、何も得るものがなかった場合、
あなたは、その人に魅力を感じないはずです。
これは「返報性の原理」といわれるもので、
与えられるだけの一方通行の関係を続けていると、
当然そうなってしまうのです。
「あらー、あなたの言うとおりですね!!」
他の人の「自己評価」を高めてあげることは、
その人にとって、大きな報酬です。
「自己評価」を高めてあげることが大きな報酬とわかれば、
たっぷりその報酬をはずんであげたいものです。