テレビのキャスターとか天気予報のお姉さんとか、
そういうところにいるのが相応しいような卒業生が、
なぜか、独身中年教師のところに押しかけてきた。
僕はこの経験から、恋愛と、親子関係というものが、
切り離せないものなのではないかと考えるようになりました。
この点については、そのうちに、このブログやメルマガの方で、
まとめていきたいと思います。
まずは、あらすじから。
ある日、メールが来て、
卒業生が、相談があるので、会いたい、との事。
僕は、彼女とは20歳離れています。
僕は、彼女から、高校時代、メールを数え切れないほどもらいました。
もうひとつ、思い出したことを書いておくと、
彼女は、高校時代、胸が大きすぎて収まりきらなかったのか、
セーラー服の上半身が、かなり不恰好でした。
セーラー服の上着を、窮屈そうに着ている子を、よく見かけます。
メーカーさんと言うのは、あまり考えていないんでしょうか?
身長は160に少し足りない程度で、
体重は50にかかるかどうか位なので、太っているのではありません。
胸だけが、大き過ぎたわけです。
男子高校生というのは、不恰好なものを、見た目で判断してしまうのか、
その辺の価値が、まったく分かっていない(怒)
僕は、何人かの生徒と、くっつけようとしましたが、
彼女をGETしたいという生徒は、現れませんでした。
かといって、可愛くないわけではないんです。
広末涼子が少し日焼けして、ラテン系になった感じの子。
滅多にいないほど、きれいな子なのに・・・・。
男なら、彼女の価値に気づけ、と思った。
僕は、あくまでも、彼女のお父さん代わりの立場を貫きます。
なので、彼女からのメールは、「はいはい」と、受け流していました。
そのときのメールがどういうものか、見てみたいですか?
高校時代の彼女は毎回、本当のお父さんのパソコンから、
HTMLのメールを送ってきました。
ここにメールをいただければ、チラッとだけ、お見せします。
yorokovich@yahoo.co.jp
こんなの、公表しちゃっていいの?
「あんたのメール、面白すぎるから、全部とってあるよ。
僕が将来作家かなにかになったら、匿名で使わせてもらうからね」
そう断っておいたので、本人は見逃してくれます。
作家になっていないのが、申し訳ないところですが。
その後、彼女が高校3年になるとき、僕は別の高校へ移ります。
そのことが、火に油を注ぐ結果になってしまいました。
「せんせいが、ふきのとうになるなら、
わたしはそのふきのとうにくっついている、虫になるよ」
僕は、自分の娘のように思っていたので、
僕自身、この子と離れ離れになるのは、つらいことでした。
時は過ぎ、彼女は、20歳になりました。
まだ学生で、一人前ではありませんが、僕のようすを、確かめに来たのだと思います。
しかし、彼女からメールが来たころは、とても忙しく、
全然かまってやる暇が、ありませんでした。
教員というのは、土日にも、部活動で、
遠く練習試合に駆り出されることも、たびたびです。
一度、職場に押しかけてきたので、
次の日曜日なら空いているからと、追い返してしまい、
それで、仕方なく、会うことになりました。
土曜日、部活が終わった後、約束どおり、
彼女から電話がありました。
駅に着きましたと。
それで、駅まで迎えに行って、
勢いで海まで行き、サカナを買ってきたところまでが、
前回のあらすじです。
本当は、海まで行ったのは、
彼女が、何回目かに、うちへやってきたときでしたが。
彼女が、風呂に入りたいというので、
風呂を沸かしました。
すでに、終電が終わってしまったので、
泊まっていかなくてはなりません。
僕は次の日も練習試合があったので、早く寝たい。
彼女は、僕の部屋に閉じ込めておくことにして、
ベッドのシーツだけ交換して、布団カバーは我慢してもらって、
お休み!!と声をかける。
僕は、となりの部屋で、こたつを押しのけて、
薄い布団を敷いて、寝てしまう。
これで、解決。
僕の、寝入りの早さは、半端ないです。
横になったとたん、気絶したかのように、寝入ってしまう。
なにしろ、僕が“起きているときの脳波”は、
正常な人の“寝入りばなの脳波”に近いですから。
僕はすぐに、夢を見始めました。
「せーんせ」
彼女に押しつぶされる、夢でした。
そして、なぜか、ハミガキのクールミントの匂い。
(つづく)