日記

独身教師の家に遊びに来た女子高生の話・・・その3

彼女が本題に入る気になるまで、
バカな話をしていました。
結局、何のために家に来たのか、不明なまま、
夜7時をまわったので、
僕は彼女を、車に乗せて、
家まで送りましたとさ。
ちゃんちゃん。
以前、短大で講師をしていたとき、
女性の先生から、
高校教師というのは、
もっとずっとエロいのだと、思われていました。
それは、テレビの見すぎ。
職を、失います。
彼女を送る、車の中で、
気持ちが晴れることを、なにか、
話しておかなくてはと思いました。
教師っていうのは、直感的に、
生徒が悩んでいること、分かるんですよね。
彼女は、家に、帰りたくなかった。
その原因を、イメージしてみる。
家庭内の不和。
この子は、親と、会話をしていない。
あるいは、親同士が、会話をしていない。
彼女が口を割らなかったので(?)
あくまでも、予想です。
でも、その頃、どうやってアドバイスしていいのか、
僕は、分かりませんでした。
そのとき思いついた、でまかせの、魔法の言葉を、
書いておきます。
アキちゃん、お父さん、お母さんに、親孝行してる?
いまのうちに、たくさん、親孝行しておけよ。
そして、
アキが、何かをしてあげたら、
自分から、
「ありがとう」
って、言いなさい。
どうして、あなたが、ありがとうなの?って、聞かれても、
気にしない。
「わたしの、気持ちだから」
それでいい。
それで、みんな納得。
本当の理由は、
「親孝行を、させてもらえたから」
でも、それは、内緒にしておこう。
明日は、今日よりずっと幸せになるって、信じなさい。
「ありがとう」っていう言葉は、、
魔法の言葉なんだ。
心のなかの、暗かったところに、
電球を、ポッと、ひとつ、灯してくれる。
彼女は、泣いていました。
うーん、この話は、さっきの、
バカ話の前にしておけばよかった。
さらに、話をはぐらかします。
もう卒業したけど、ある女の子に訊かれたんだよね。
「え・・・・?」
夢のこと。
「先生の?」
うん。
「どんな夢ですか?」
内緒。
「えー、ひどい」
本当はね。
「・・・・・・」
天使になりたいんだよ。
「分かる」
ずうっと昔の話だけど。
「その人、先生のこと馬鹿にした?」
うん、少し笑われた。
鼻水たらしながらね。
アキも、おんなじ状況になりました。
むかーし、むかし、
神様が、最初に言った言葉。
光あれ!
その次に、言った言葉は、なんだか分かる?
「ありがとう?」
アキは、ギャグのセンス、最高だね。
アキの両親は、仲が悪く、
家では、あまり会話がなかったそうです。
**********************


男性との不和に悩んでいる女性のための、
「なごみ塾―女子部―」を、
3ヶ月の間、ブログもメルマガも放置して、
作り上げました。
もしも、お悩みであれば、扉を叩いてみてください。
http://kupidon.seesaa.net/article/162762570.html
いまのところ、女性限定ですが、
男子バージョンも、ちかぢか完成しますので、
少々お待ちください。
――――――――――――――――――――――
生徒の家庭が、難しいことになっていることは、
教師にも、気づかないことがあります。
そういう境遇でもなければ、
16歳の女の子が一人で、独身教師の家に、
やってくることは、ないです。
それで、温かい、家庭っぽい雰囲気を出すため、
バカ話をたくさんしました。
僕は、それからも、
彼女の、信頼できるお父さん役を、
演じ続けました。
信頼できる、お父さんの役。
もしも、彼女が、生徒でなかったら?
人には、他人の痛みを、感じる力があります。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
どんな女性も、一人の人間です。
その子は、その後も頑張って、
希望する大学に入りました。
計画的失恋
父親が、娘を手放したくないのも、恋愛なんでしょうね。
人間には、あまり複雑な感情は、理解できないのだと思います。
男女間のすべての感情は、恋愛に収束している。
だから、人間は、何度も何度も恋愛をし、
何度も何度も、計画的失恋を繰り返して、大人になる。
ある情報教材の作者さんが、
僕と同じ、視点を持っているのを知りました。
その人の本業は、美容師さんです。
僕のシーサーの姉妹ブログに、詳しく書いてあります。
http://kyouzai-bunko.seesaa.net/category/7956267-1.html
僕のような感情というのは、
普遍的なものであることが分かり、
安心しました。