またまた、1カ月ぶりの配信になってしまいました。
第何号かを書くのを忘れていましたが、第28号です。
去年の12月くらいから始めたので、
平均して、月に2回というところでしょうか。
ブログの方も、かなり放置してありますが、
里帰りをしていた妻と娘が戻ってきたので、
ジェットコースターにのっているような毎日です。
言い換えると、遊園地にいるより楽しいとも、言えるのかな?
うちの娘に、3ヶ月ぶりに再会したときのことです。
僕の顔を、すっかり忘れられていました(>_<)。
でも、僕が名前を呼びかけると、思い出したように、
にっこり笑ってくれました。
この3ヶ月の間、毎日欠かさず電話をして、
僕の声を聞くたびに、うれしそうにしていたそうです。
僕は、彼女の笑顔を見て、いままで分からなかったたくさんのことが、
一度につながったような気がしました。
─────────────────────────
【ポケット心理学】「ラポールの形成」 その1
─────────────────────────
心理学の教科書ではカタログの中のひとつのように扱われているけれど、
物理学で言えば、エネルギー保存則のように、避けては通れないもの。
それが、「ラポール」。
心理学でいう、濃い信頼関係のことです。
人間関係のすべてがここから始まります。
このことを、一時でも忘れると、手痛いしっぺ返しが来る。
ずっと忘れずにいるなら、これだけでも、充分なくらい。
学校の先生というのは、ラポールを作るのが上手です。
というより、目的が決まっているので、簡単なのです。
先生は生徒が、大人への階段を登る、手助けをする。
その先生が、専門教科の内容に詳しくて、
そのことを自信を持って伝えられれば、
それだけで強力なラポールが出来ます。
この単純な関係、先生じゃなくても、応用できるはず。
「その人自身が、幸せへの階段を登る、手助けをする」
目的は、あまり変らないワケですから。
その気持ちを持って、働きかければいい。
ただし、学校というところは、極端な場所です。
おっそろしい先生が、実は人気があるなんてことも、ありますよね?
怖いのかなーと思っていたら、あるとき急にお茶目になったり。
そんな感じで、ちゃんと、信頼関係を作り上げる先生もいます。
そんな経験、ありませんか?
ただただ優しいだけの先生も、好きだけど、
怖かったり優しかったりと、心理的に、揺さぶりを掛けてくれる先生にも、
学ぶべきところがあります。
「慣性の法則」というのを、人間に当てはめると、
「その人に働く、外からの力がつりあっていると、
止まっている人は止まったまま、動き出していた人は、
そのまま動き続ける」
「動き出したい」と願っている人を動かすのには、
外からの力が必要なんですね。
だから、揺さぶりをかけてあげる。
すると、その人に、動き出すキッカケができる。
ただし、揺さぶりをかける目的を、忘れないこと。
「その人自身が、幸せへの階段を登る、手助けをする」
学校の先生は、このことをずっと忘れずにいるから、
かんたんにラポールが作れるわけです。
あなたの大好きだった先生は、どんな先生ですか?
以前、生徒たちが集めた、アンケートの中に、
「好きな先生」のランキングがありました。
僕の名前が上位に入っていたので、うれしくて覚えていました。
上位の先生たちには、共通点があります。
「みんな幸せそうにしている」
どこかで、すれ違うたびに、笑顔がこぼれている。
癒し系が多いです。
「幸せそうにしている人は、人を幸せにする」
当たり前のことかもしれませんが。