こころのくすり

夫の恋を許せますか?その2

メルマガに書いていたんですが、ブログに載せるのを忘れていました。
前回もお話した本、
「夫の恋を許せますか?」(武石晃一著・現代書林)
のことですが、出版社名を間違えていましたので、訂正します。
正しくは「現代所林」ではなくて「現代書林」でした。
ゴメンなさい。
もう少し読書感想文にお付き合いください。
「運命の人に出会ったから、別れて欲しい」
彼氏から、そんな風に切り出された女性がいます。
付き合い初めて5年。
近ごろは、週に2回会う程度になってしまったけれど、
仲は良いほうだった。
しかし、今、彼氏は、新しい彼女にゾッコン。
お互いに顔を見ただけで、考えていることが分かるとか、
その日に食べたいものが、同じだったなんて偶然が、何度も重なった。
「こんな運命を感じる相手は、これまでいなかった」
とまで言い出す始末。
相談者さんは、帰ってきて欲しいと考えている。
あなたはどう考えますか?
僕は、メルマガで、「地上の天使」と名乗っています。
コンセプトは『くっつける・つなぎとめる』。
これは、僕の人生の中で教え込まれた、使命なんです。
だから、きっぱり別れなさいとか、そういうことは言わない。
この彼女の場合、A、Bの2つの戦略を考えました。
A.いったん冷却期間を置き、挽回する戦略
つまり、戦略として、彼に後ろを見せる。別れてあげる。
ただし、その代わり、彼の頭の中を混乱させておいてあげる。
「あれ?運命の人って、どっちなんだっけ?」
彼が今の恋の熱から覚めたとき、選ばれる側になるように。
B.このままの状態から、相手を振り向かせる戦略
基本戦略はAと同じだけれども、短期決戦を目指す。
難易度は高いけれど、彼が戻る確率も高くなります。
A、Bどちらをとるにしても、状況は正確に把握しないといけません。
まず、どうして彼と疎遠になったのか、分析。
□ 彼に対し、依存しすぎていた。
□ 彼を理解しようとしなかった。
□ 性格が暗かった
□ 価値観のすりあわせができなかった
などなど、書いていくときりがありませんが、
その大元になる原因は、ひとつ。
以前、「大好きな人とくっついて離れなくなる宇宙の法則」
というのを書いたのですが、それを書いた後で、
もっと簡単な基本法則が、もっと深いところにあることに気づきました。
文章を書くのが遅いので「宇宙の法則」も、3ヶ月かかったんですが、(かかり過ぎ)
いまその続編を、うんうんいいながら、書いているところです(汗)
以前にも書いたことのある、古代中国の思想家である、
荀子の「性悪説」がもとになっているんですが、
人間のあらゆる問題に関わっているので、
いらないことを書いては消し、書いては消し、してるんです(涙)。
ブログやメルマガがなかなか更新できないのは、
そのせいだったりします。
なので先にその実践編を書いちゃいますよ
まとまっていませんけど。
相談者さんが彼とうまく行かなかった理由は、ひとつ。


「子どもだったからです」
うまく行っているという油断から、
彼に対して、大人らしく振る舞うことを、忘れてしまった。
これは、ダルビッシュ夫妻にも言えることですよ!!
とは言っても、輪ゴムは伸ばさないと小さなままであるように、
人間も、まったく力をゆるめると、子どもになるんです。
問題の解決策は、すべての面において、大人になること。
仲の良いときは、多少、子どもっぽいところを見せたほうが、
ギャップがあって面白いわけですが、
少なくとも、彼が少しでも振り向いてくれるまでは、
子どもの面を見せてはいけない。
ここで、大人を再定義します。大人とは?
□ 他人に元気をくれる
□ 経験や訓練を積んでいる
□ 物事を忘れずに覚えている
□ 約束を果たす
□ 他人を思いやる
□ 自信に満ちている
こういう人のことですよね。
こういったことが不足しているのが、子ども。
「他人に元気をくれるのは、子どもの方なのでは?」
違います。
子どもが子どもらしくしているとき、
周囲の人の元気を、逆に奪ってしまいます。
本能だけに従って、ただ泣いたりわめいたりしているとき、
子どもが他人に元気をくれるのは、大人の面を見せたとき。
つまり、微笑むという、学習済みの、大人に面を見せたときです。
大人と子どもの関係、お分かりいただけたでしょうか?
この角度から見ると、人間の心理というのは、
とてもきれいな形をしていると、思いませんか?