日記

初詣?

施設にいる母に、見舞いに行きました。
母は、脳梗塞で左半身が麻痺しています。
行きがけに、バルコニーに置いた柿のことを思い出し、ちょうど母が大好きな柔らかさになっているのを発見。
というか、買ったのを忘れてたんだけど・・・
皮をむいてタッパーにつめて、プラスチックのフォークと一緒にもって行きました。
母は、僕らの姿を見つけると、にっこり涙を浮かべます。
涙腺が、かなり緩んでる・・・・・
「いま何ヶ月?」
7ヶ月です・・・
「男の子だったかね?」
女の子です・・・
妻は、笑いながら答えます。毎回同じことを答えるんだけど・・・
「よかったね、女の子なら、手伝いしてもらえるよ」
ぐちゃぐちゃになる。
あいさつもそこそこに、さっそく柿を差し出すと、泣きながら笑って、
口をあーんと開けるのでした。
そうじゃなくて・・・・自分で食べてもらわないと。
フォークを手に持たせ、タッパーを近くに置いて、僕は待っていました。
母は、たどたどしい手つきで口に運び、おいしそうに食べます。
くちびるの左側は麻痺しているので、どうしても柿が垂れ下がるのですが。
ちょうど、施設ではおやつの時間が始まるところで、柿を食べつくした母は、
配られた抹茶ケーキを小さく刻んで、タッパーの中の残った柿の汁に、ひたして食べていました。
「今度、また持ってくるけど、今日のより固いほうがいいかい?」
と聞いたところ、今日くらいの柔らかさがちょうどいいとのことで、
次は2つ持っていくことにしました。
僕はこの母を、ちゃんと家で生活させてあげたいんです。
というか、この日記、全然恋愛系じゃないんだけど。
脳梗塞 血栓 不整脈 タッパー ケーキ 「柿」ってこの辞書にないの?
恥ずかしい話は、メルマガに移行しちゃいました。