風水の物理

性善説・性悪説 その3

ちょっと話題がそれますが、一応、性善説・性悪説の続きです。
この記事を読むと、男同士がいかに野蛮な奴らなのか、
分かると思います。
昔、家賃が月1万6千円の下宿に住んでいました。
その大家さんが、腰の曲がったおばあちゃんで、
トイレ掃除に、「塩酸」を使っていました。
トイレ掃除に、塩酸・・・?
塩酸に、なんの効果があるの?
ふつうのトイレ用洗剤の方が、効くと思うけど。
僕は、薬局へハンコを持って劇薬を買いに行くおばあちゃんの、
その行動力をほめたたえた上で、こう言いました。
「トイレの汚れには、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の方が、効くらしいですよ」
どこかで聞いた話のように言ったので、説得力があったんでしょうね。
おばあちゃんはものすごく喜んでくれて、
僕がその下宿を出るときに、ネクタイを買ってくれました。
なんでネクタイくれたんだろう、と不思議に思っていたんですけど。
考えてみると、そのときのお礼だったようです。
この話、化学専攻の友だちに話したら、大笑いしていました。
「塩酸と苛性ソーダじゃ、100倍違うだろうね」
そんな話から、思わぬ方向へ、話が進みます。
「苛性ソーダなんて、あんまり簡単に使われたら、
たまったもんじゃないけどね」
「そこら中のバクテリア、全滅しちゃう。」
「バクテリアって、生活排水なんか、みんな浄化してくれるんだよ。」
「え、そんなにバクテリアって、いるの?」
「いるいる、生活排水なんて、問題になってるけど、
バクテリアって、思った以上に浄化作用が強いんで、
本当はそんなに気を使わなくても、大丈夫なんだ。」
この最後のひと言、「ムカ」っと来ませんか?
話の中身は、だいたい二人とも同意しているのですが、
考え方がちょっと違います。
その友だちの卒論が「自然浄化作用」に関係するテーマだったんですが、
研究室での結果を、過大評価してしまっています。
僕は、その友だちをとことん追及しました。
その実験は、どんな場所でも同じ結果?
どの場所でも、同じだけ、バクテリアがいる?
そのバクテリアはすべて、水を浄化してくれる?
第一に、その実験事実を公表した場合の影響は?
家の流しに「油」を流すやつは、出てきたりしない?
充分なバクテリアが、いるものだと信じて・・・・
彼も、過大評価であることに気づきました。
・・・・男の友だちって、こんな感じなんですよ。
決着が着くまで戦います・・・・・
僕が「性善説・性悪説」で熱くなる理由、
こんなところにあるんですけど。
大学生の頃なので、ほとんどケンカみたいなものでしたが、
次の日は、仲良く山登りに行ったんですよ。
その友だちは、「性善説」の立場でした。
とってもいい奴です。
大学卒業後、結婚するのも早かったですし。
というか、嫁さんも同じ大学なんですけど。
ちなみに、下水道の普及率は、平成20年度の全国平均で、
72.7%なのだそうです。