ちょっと話題がそれますが、一応、性善説・性悪説の続きです。
この記事を読むと、男同士がいかに野蛮な奴らなのか、
分かると思います。
昔、家賃が月1万6千円の下宿に住んでいました。
その大家さんが、腰の曲がったおばあちゃんで、
トイレ掃除に、「塩酸」を使っていました。
トイレ掃除に、塩酸・・・?
塩酸に、なんの効果があるの?
ふつうのトイレ用洗剤の方が、効くと思うけど。
僕は、薬局へハンコを持って劇薬を買いに行くおばあちゃんの、
その行動力をほめたたえた上で、こう言いました。
「トイレの汚れには、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)の方が、効くらしいですよ」
どこかで聞いた話のように言ったので、説得力があったんでしょうね。
おばあちゃんはものすごく喜んでくれて、
僕がその下宿を出るときに、ネクタイを買ってくれました。
なんでネクタイくれたんだろう、と不思議に思っていたんですけど。
考えてみると、そのときのお礼だったようです。
この話、化学専攻の友だちに話したら、大笑いしていました。
「塩酸と苛性ソーダじゃ、100倍違うだろうね」
そんな話から、思わぬ方向へ、話が進みます。
「苛性ソーダなんて、あんまり簡単に使われたら、
たまったもんじゃないけどね」
「そこら中のバクテリア、全滅しちゃう。」
「バクテリアって、生活排水なんか、みんな浄化してくれるんだよ。」
「え、そんなにバクテリアって、いるの?」
「いるいる、生活排水なんて、問題になってるけど、
バクテリアって、思った以上に浄化作用が強いんで、
本当はそんなに気を使わなくても、大丈夫なんだ。」
この最後のひと言、「ムカ」っと来ませんか?
話の中身は、だいたい二人とも同意しているのですが、
考え方がちょっと違います。
その友だちの卒論が「自然浄化作用」に関係するテーマだったんですが、
研究室での結果を、過大評価してしまっています。
僕は、その友だちをとことん追及しました。
その実験は、どんな場所でも同じ結果?
どの場所でも、同じだけ、バクテリアがいる?
そのバクテリアはすべて、水を浄化してくれる?
第一に、その実験事実を公表した場合の影響は?
家の流しに「油」を流すやつは、出てきたりしない?
充分なバクテリアが、いるものだと信じて・・・・
彼も、過大評価であることに気づきました。
・・・・男の友だちって、こんな感じなんですよ。
決着が着くまで戦います・・・・・
僕が「性善説・性悪説」で熱くなる理由、
こんなところにあるんですけど。
大学生の頃なので、ほとんどケンカみたいなものでしたが、
次の日は、仲良く山登りに行ったんですよ。
その友だちは、「性善説」の立場でした。
とってもいい奴です。
大学卒業後、結婚するのも早かったですし。
というか、嫁さんも同じ大学なんですけど。
ちなみに、下水道の普及率は、平成20年度の全国平均で、
72.7%なのだそうです。