恋愛の方程式

持てない男と美女4人で夕日を見た話

ダイビングで仲良くなった女子たちに、必ずと言っていいほど使った、
伝説的な笑い話があります。
「普通、空は青いけど、夕焼けは赤いよね」
「うんうん」
「青空の色から、夕焼けの赤い色まで、空の色って、
いろんな色に変わるんだけど、ひとつだけ、ない色があるんだけど、知ってる?」
「え、分からない。ムラサキ?」
「惜しい。ムラサキは、夕焼け空の中にあるんだよ。」
「それじゃ、みどり?」
「正解。空の中に、どうしてか、緑はないんだよね。
ところが、太陽が沈むときに、一瞬だけ、見えるときがあるんだ。」
「へー」
「太陽が、水平線に完全に沈む直前、正月のお供え餅のように、
上下に割れて、上にある方が見えなくなる瞬間、緑色に輝くんだって」
「へぇ、だって。」
「空の色が緑色に見えるのは、この一瞬だけなんだ」
「わぁ、みてみたい」
「この緑色の光を、”グリーンフラッシュ”って言って、この光をみた人は、なにかになるんだ・・・」
「なにかって?」
「忘れちゃった」
「えぇっ、大事なところなのに。幸せになるの?」
「うん、そうそう、そっちの方向」
「良かった。ははは」
「今日、みんなで見に行かない?」
「行きたい行きたい」
「アタシも」
「それじゃ、日没が7時だから、6時にホテルの玄関でいい?」
「6時ね。分かった」
「了解!」
こんな話で、4名ゲットしました。
え、4名じゃダメじゃん。生徒の引率じゃないんだから。
うん、まずは焦らず、友だち全員での、共通の話題を作るところからね。
でも、くぴどん? これって、笑い話じゃないよね?
笑い話って言うから、ここまで読んだのに。
ごめんなさい。途中でボケをかますところが、
この話のポイントなんだけど、あえて笑い話にするのなら・・・・
「ところで、太陽が沈むときに、どんな音がするか、聞いたことある?」
「えぇ、ないない。どんな音?」
「太陽がね、水平線に達した時に、耳を澄ますと、聞こえるんだ・・・」
(左腕を水平線に、右手で太陽が沈むところを示しながら)
「ジュボッ!」
これが落ちなんですが、けっこう、笑い転げます。
「聞いて損した」なんて思わないで、
夕日を見かけたら、思いだしてくださいね。